私が心理科で学んだことと学べば良かったこと
図解モチベーション大百科を読み、
心理学の面白さを再確認しました。
『図解モチベーション大百科』
— ギンガスポーツ深井店@新卒小学校教師 (@gingasportsf) 2018年8月14日
心理科時代に出会っていたら、もっと心理学を楽しめていたんじゃないかと思える、100の心理学実験が載った大百科。
人の心を科学する心理学。
感覚ではなく、大げさに言えば、科学としてモチベーションをコントロールする術を知ることができた。
子どもに応用したい! pic.twitter.com/2e5FSEKJCn
私は大学時代、心理学を専攻していたので、
今回はそのことについてまとめたいと思います。
心理科で学んだこと
①カウンセリングマインド
カウンセリングマインドとは、
カウンセリング的に人と関わろうとする人が持つべき態度、考え、心構え
のことです。
来談者中心療法で有名なロジャーズは、その3条件として、
「自己一致」
「共感的理解」
「無条件の肯定的配慮」
の3つを挙げています。
簡単に言うと、
「あなたの話が聞きたい」
という態度が重要だということです。
私が大学2年次に受けた『心理療法論』という授業では、カウンセリングマインドについて学んだ後、実際にグループでカウンセリングをし合い、それぞれのカウンセリングマインドを醸成していきました。
ここから、私の人との関わり方が少し変わったように思います。
このカウンセリングマインドは、小学校はもちろん、日常生活全般で役に立っています。
②実験を通した人間の心の理解
心理科では、たくさんの心理学実験を追試したり、オリジナルの心理学実験を実施します。
(例えば、「映画は、ネタバレをした方が面白くなるのか」など)
実験を一つのミニ論文としてまとめ上げるのは大変な作業でしたが、型が分かると、過去に行われてきた膨大な心理学実験も理解しやすかったように思います。
その中で、人間の心について興味を持って理解を深めることができました。
③アセスメントを通した自己理解
心理科では、実験以外にもアセスメントを実施します。
巷では、m-gram(エムグラム)が流行っていますが、
心理科では、箱庭療法やY-G検査など、たくさんのアセスメントを実際に受けて考察することで、自己の新たな一面を理解することができました。
④「気質」という考え方
児童学という授業で、「気質」という考え方に出会いました。
気質とは、一人ひとりが生来持っている特徴のことです。
小学校の時のクラスを思い浮かべてください。
やんちゃな子もいれば、静かな子もいて、色んな性格の子がきっといたと思います。
人の気質は、内向的から外向的のグラデーションの中にあり、性格には環境要因といった後天的なものがあるが、気質は生涯変わることはない。
と言った話だったような気がします。
ですから、自分のクラスでも、子どもたち一人ひとりの世界を大切にし、関わるようには意識しています。
⑤「書く」ことに抵抗がなくなったこと
私は、文章を書くことが苦手なのですが、
心理科で、たくさんのミニ論文を書く中で、「書く」ことに抵抗がなくなりました。
これは自分にとってはとても大きなことでした。
他にも、リフレーミングの考え方や、ポジティブ心理学、フロイト・ユング・アドラーの考え方など、役に立つことは沢山ありました。
心理科で学べば良かったこと
それはただ一つ、
圧倒的なインプットをすれば良かった
ということです。
知識がないと、自分の経験からしか考えることができないので、オリジナルの心理学実験を作ろうと言ったところで大したことは考えられません。
もし知識があったら、知識を組み合わせたり、変数を変えたり、アレンジの仕方は無限にあります。
色々なアイディアがぽんぽん出る時
って間違いなくわくわくします。
授業やディスカッションの中で出会ったきっかけをもっと膨らませられたら良かったんだなぁと思いました。
フレンドシップ活動時代も
この本を知っているだけで、きっと見える世界が違いました。
クラス全員がひとつになる学級ゲーム&アクティビティ100 (ナツメ社教育書ブックス)
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要は知らなかっただけ。
アンテナを広く張ることの大切さを改めて実感しました。
心理科は、もちろんミニ論文がえげつなかったり、難しい話が多かったりして大変でしたが、今振り返ってみると、心理学を学び、その土台を作ることができて良かったなぁと思いました☺️