『先生の学校』で学んだこと
夏休み最終日。
ふたせんさんから、紹介してもらった2つのセミナーに参加してきました。
午前中は、『BeYond Labo』
[https://twitter.com/gingasportsf/status/1036065435311951873:embed#【BeYond Labo】明日から始まる2学期、子どもたちを「小さな大人」として心から尊敬し、信頼します。☑︎ふたせんさんと初生おしゃべり☑︎教員以外の教育業界の方とたくさんお知り合いに☑︎地元の多様な方が集まる勉強… https://t.co/GnGtUhjKsT
午後は、『先生の学校』に参加しました。
「先生に新しい視点を届け、子どもと先生、両者の人生をより豊かにする」というビジョンのもと活動されている『先生の学校』。今回は2周年記念イベントだそうです。
まずはじめに、4人の先生の10分ずつのライトニングトークから始まりました。
山下先生
「良質な経験と良質なリフレクション」の重要性をお話ししてくださいました。
「良質な経験」とは、「心が躍り、わくわくした状態の中で生まれる本物の経験」であり、
「良質な経験なくして、良質なリフレクションなし」とおっしゃっていました。
知識・体験・感動の3つによって、探求が生まれ、そこに当事者意識が生まれる。
その中で重要な視点は以下の4つです。
①惹きつけられる導入
②リアルな体験
③多様な価値観と大人に出会うこと
④教育の出口と社会をつなげること
例えば、本物のパティシエを呼んでパティシエ体験をしたり、
SDGsについてカードゲームを通して学んだり、
チームでプレゼンをし、実際に大人に審査をしてもらって、優勝案の具現化をしたり
ということを実践していました。
すごい。。。
「大人も子どもも、本質的に考えることは一緒である。」
「全ての大人が、時間と専門性を少しずつ子どもたちにギフトすることができたら」
という言葉が心に響きました。
これからの時代、教師自身の教育現場を越えたつながりは不可欠だなと感じました。
根岸先生
根岸先生のミッションは、数学で新しい仕事を作れる子どもを育てることだそうです。
この先も不易の力として、多様性・モチベーション・集中力の3つを挙げ、それらの力をいかに高めてあげるかが大切であるということをお話ししてくださいました。
「人に考えを頼ると、思考が止まる。」
そのために、1人1台タブレットを持ち、問題に取り組んでいるそうです。
自分の学校では、実現不可能ですが、 その代わりに何ができるか、ということを考えさせられました。
『アウトプット大全』をもう一度読み直し、モチベーション・集中力の高め方を科学的根拠をもって、子どもと保護者に伝えていきたいと思いました。
牛ノ浜先生
「週明けが楽しくなるセミナー」や、「強み探求合宿」などを主催しているそうです。
「主体的に生きると、インプットが増え、モチベーションが上がり、心の中にゆとりが生まれる。
「出会いはギフトである。」
という言葉にビビっときました。
自分をより磨き、教育現場を越えたたくさんの方々と繋がって、子どもたちに還元していきたいと思いました。
甲斐さん
株式会社LIFEの社長、「イルム元町スクール」の代表など、多方面で活躍されている方です。
また、今回私が最もビビっときた「教育からギフトへ」という言葉の発案者だそうです。
例えば、Eテレの『Q』という番組は、『リーガルハイ』などで有名な古沢良太さんがプロデューサーを務め、本田翼さんやガッツ石松さんが声を担当しています。『みいつけた!』のエンディングの『グローイングアップップ』は、作詞が宮藤官九郎、作曲が星野源です!!
このように、各界の大物も子どもたち向けに活動を行っているのです。
これは、子どもたちに対する「ギフト」と呼ぶことができます。
これと同じように、これからは、「先生」という存在だけでなく、すべての大人たちがその能力と専門性、そして時間を少しずつ子どもたちに、よってたかってギフトする、「教育」は「ギフト」へと形を変えていくのではないか、とお話ししていました。
面白い。
ギフト時代の教師の役割として、以下の3点が求められます。
①キュレーション→価値あるものを選び取る力
②ネゴシエーション→交渉する力
公立学校は、いわば、NHKのようなもの。
交渉すれば、なんだってできるとおっしゃっていました。
③ファシリテーション→舵を取る力
教師は、そのギフト時代の中で、
「学びの特等席」
に座ることができる。
これは、本当に大きな魅力だよな~と思いました。
次に、ワークス研究所の辰巳さんのお話です。
今回は、個人の「学びを創造する」ためのヒントをつかんでもらえればということでした。
これからの時代のメインコンテンツは、「学び方を学ぶ」こと。
学びは、よりオーダーメイドになる。
この辺は、色々なところで話題に挙がりますよね(笑)
自分でアウトプットしながら改善していく。
これは、子どもも教師も一緒だなと思いました。
また、アウトプットしていれば、誰かに発見してもらえる可能性が増える、ということをお話しされていました。
私自身そういうつもりでアウトプットしているところもあります。
また詳しくは、次回の「アウトプット特集」にまとめたいと思います。
アウトプットしさえすれば、「実験」を始められる。
例として、世界的なゲームの祭典で、唯一残った日本のエレクトリカルな卓球のゲームは、10日間で8万人が来場し、3000人からフィードバックをもらえた話がありました。
私自身、発信を続ける中で、何度も有意義なフィードバックをもらっています。
発信することには、良いことしかないな〜と本当に思います。
今の学びは、
インプット→アウトプット→アウトプットのフィードバック→ブラッシュアップ
という、インプットがアウトプットのプロセスに埋め込まれる形であり、
良質なフィードバックが重要であるという話でした。
ここでもやっぱり、『アウトプット大全』をもう一度読み直し、科学的根拠を示しながら、学び方を教えてあげられるようになりたいなと思いました。
これからの学びは、「未完成を楽しみ、他者と創造するもの」。
この考え方は、インプロに近いのかなと個人的に思いました。
子どもたちを「お客さん」にしない仕掛けをつくる。
その例として、「ゲーミフィケーション」が挙がっていました。
最近よく見かける「ゲーミフィケーション」という言葉。
「ゲーミフィケーション」(Gamification)とは、遊びや競争など、人を楽しませて熱中させるゲームの要素を、ゲームが本来の目的ではないサービスやシステムに応用し、ユーザーのモチベーションやロイヤルティーの向上に資する取り組みを指します。(Weblio辞書)
(お笑い教師になるための、宝石箱や~)
…ということで、頭の片隅に入れておきます。
Growthマインドセットとは、知性や能力は、努力次第で伸ばせるという見方です。
学習、成長できれば成功。失敗を前向きに捉える。
どれもインプロを通して学べそうだなと思いました。
最後は、小松成美さん
ノンフィクション作家の小松さん。
日本ハムファイターズの栗山監督の『育てる力』と、社員の7割が知的障がい者である日本で一番大切にした会社を描いた『虹色のチョーク』を中心にお話ししてくださいました。
その中で特に心に残ったことは、2つの話です。
一つ目の話。
『虹色のチョーク』の舞台となった会社で、社長は障がいを持った方に仕事を与える際、壁にぶち当たります。
しかし、「どうしたらできるのか」ということを考える中で、障がいを持った方でも、信号のルールは理解している。だから、青と赤の色の区別はできる!ということに気付き、その2つの色分けを使って、全員が仕事ができるようなイノベーティブなシステムをつくることができるようになったそうです。
「できない」ということは考えず、教師として、常に「どうしたらできるようになるのか」ということを多角的に考える視点を持ち続けたいと思いました。
二つ目の話。
栗山監督は、試合に負けると必ず選手に対して「俺が悪かった」と言うそうです。どんな結果になろうとも、それは監督の責任だと思っているからです。
それが、選手と監督をつなぐ化学反応となり、この監督ならついていこうという真の信頼関係を築くことにつながっているそうです。
私も、子どもたちに対して無償の愛を持ち続けたいと思いました。
オモシロいワークショップの形
〇ABD
辰巳さんのお話の中で、「ティール組織を3時間でどう読むか」という問いが出された時に、参加者の方が発言していた用語です。初めて聞いた言葉だったので調べてみました。
ABDは、Active Book Dialogの略です。
①本をちぎる
②担当を割り振る
③数枚に要約する
④1人3分でプレゼンをする
⑤感想や疑問を全員で対話する
アクティブ・ブック・ダイアログ(ABD)という新しい本の読み方 – ゲームを用いて貴社のチームビルディング研修,グループワーク,階層別研修をサポートします | 株式会社HEART QUAKE
面白そう。。。
「ワールドカフェ」くらい有名になることを感じさせる新しい形だそうです。
いつかやってみたいな~
〇slido
このサイトからパスコードを入力すると、リアルタイムで質問や学びを入力することができます。
『BeYond Labo』でも、facebookのグループを通して、同じようなことをしていました。
スマホでリアルタイムに質問をしたり、学びを共有できると、参加者の主体性がググンとアップすると実感しました。
◯おもてなし精神
本日あった2つのセミナーは、どちらもおやつと飲み物が出たのですが、そういったおもてなしの心があるだけで、来てよかったなと思えると感じました。
そういう心遣い大事!!
最後に
先ほど、ふたせんさんに一言感想を送ったら、
「なにより自分への学びの投資こそギフトだよなあ。」
という名言を送ってくださいました。
今回ふたせんさんのおかげで2つの楽しいセミナーに参加できて、2学期に弾みをつけられました。
こんな風に、自分の見たい景色の場所に、偉大な先輩が立っているから、そこまでたどり着きたいと思えます。
尊敬できる人が各方面にいるって幸せなことだよなと思いました☺️
2学期、がんばるぞ、おー!