3度のうつ経験を成仏させる記事 前編
楽しい時間が当たり前になると、辛かった思い出はどんどん忘れていく。
これは良いことでもあるが、悪いことでもある。
私はこれまで3度うつを経験した。
この貴重な記録を残すのは、早ければ早いほどより鮮明なものが残せるはず。
これからの自分のために、同じような症状で苦しむ誰かのために、今言語化しておきたい。
※これから書くことは、単なる一事例であって、うつ病に苦しむ全員に言えることでは決してないので、そこだけはご了承ください。
うつ病について
日本精神神経学会によると、うつ病とは、言葉では表現しようがないほどつらい沈んだ気分または興味・喜びの喪失が、ほとんど一日中ほぼ毎日、2週間以上続き、仕事や日常生活の困りごとが出てきてしまう症状であるとあります。
私の場合は、意欲、理解力、記憶力、判断力、想像力が低下し、動悸、不安が激しくなった。
名前が出ない、言葉が入ってこない、視界半分、だれかの受け売りだが、「うつは、ずっと熱の出ない高熱」のような状態だと思う。
さて、なぜ、こんなに辛いことであるのに3回も経験しなければならなかったのか。
それは、うつというものが、自分の想像を越える発生要因を持っていたからとしか言いようがない。
1度目のうつは、大学3年生の時。
夏休みの大会を最後に部活に一区切りをつけた後、海外にファームステイをしに行き、帰国してからも無理な生活を続けたら、激しい動悸がし始めた。はじめてのことでよく分からず、自律神経失調症だと思い込んでいた。その後一旦落ち着いたが、完全に良くなる前に、また無理をしなけばいけない状況にあり、完全に落ちてしまった。しかし、その時は、3月の1ヶ月間で済み、
大学の保健センターのカウンセラーさんと話して次のような気づきを得ていた。
2度目のうつは、大学4年生の時。
5月から完全に復帰した私は、まさに写真に書いてあるような心持ちで過ごしていた。部活に復帰し、最後の大会の後は、日本本土一周をしながら、たくさんの先輩教師のお話を聞いた。全てが順風満帆のように思えた。しかし、本土一周中から時々感じていた動悸が日に日に強くなっていた。その時に休めれば良かったが、丁度卒論で教授から無理難題を押し付けられ、答えのない暗闇を彷徨う中で結局体調を崩してしまった。周囲の協力によってなんとか卒論は提出できたが、卒業旅行は心から楽しむことはできず、完全回復する前に4月を迎えることになった。3月の時点まで、辞退することもよぎったが、やってみてだめだったらしょうがないという気持ちで、とりあえずやってみようということになった。
2度目の時は、季節性情動障害、または冬季うつと言われる、日照時間の不足によって起こるうつか、純粋な循環器の異常を考えた。心臓の検査をしてもらったら、wpw症候群ですと診断され、今すぐ手術する必要はなかったが、もしかしたらよくなるかもしれないと思い、手術で治した。しかし結局良くなることはなかった。
春休み中にまた違うカウンセラーさんと話した中で得た気づきは次のようなものである。
3度目のうつは、今年の2月あたりから。
社会人がスタートし、4月は辛かったが、毎日の調子が戻ってくる感覚は得られ、環境にも恵まれて5月からはずっと楽しく過ごすことができた。そして、Watcha!TOKYOで影響を受け、Twitterで発信を開始し、楽しくなりすぎてWatcha!campなるものを企画した。無事に開催できて良かったと思っているが、これが我が身を滅ぼす一因にはなっていたと思う。開催前から少しずつ身体の不調は感じていた。いつのまにか、自己本位のはずのTwitterがプライベートに侵入しすぎて、日々気づかないところで疲れが溜まってしまったのだと思う。その時は、また冬特有のものか、春までなんとかしのごうと思っていたが、今回は春になっても、どんなに太陽の光を浴びても、挙げ句の果てには10連休を全て寝続けても良くなることはなかった。
結局、前の記事にも書いたことだが、全てやりすぎが原因なんだと思った。エネルギーを使いすぎて燃え尽きてしまう。
今思うと自分でも不思議だが、自分はやりすぎていることに気付いていながらも、でもそれが根本の原因じゃないと信じたかったんだと思う。
本来色んなことに挑戦できるのは良いことだと思うが、私の場合相性が悪いと考える。
なぜなら、そもそも体力はある方ではないこと、繊細なこと、良い子ちゃん気質なことなどが挙げられる。
断る時に罪悪感を感じてしまったり、周りに気を使いすぎてしまったりと、ただでさえ普段から他の人よりエネルギーを使っているのに、そりゃ枯渇するよなと。
ちなみに、今回初めて双極性障害というものをちゃんと知った。うつ病と似ているのだが、調子が良い時はめちゃめちゃ良くなって悪いときはめちゃめちゃ悪くなるというもの。もうそれじゃん、と思ったが、実際の方は程度があるもののもっと深刻だから、そうじゃないと思うよとお医者さんに言われた。
アドラー心理学に出会って5年経ち、少しずつ課題の分離はできているが、やっぱりライフスタイルはいきなりは変わらない。
「うつは創造的自己破壊」であるとおっしゃっている方がいた。なんだかすごくわかる気がする。根本はやりすぎが原因なんだけど、今までのライフスタイルに争って、本当はこうなりたい、でも、身体は変化に抵抗している、みたいな。
もちろん「あなたはあなたのままでいいのよ」という教えも分かってはいるのだが…
書いてみて、色々と散らかってしまったが、もしまたなってしまった時に覚えておきたいことを次の記事に書こうと思う。
ひとまず終わり。