3度のうつ経験を成仏させる記事 後編
前編では、3度のうつのことを振り返った。
後編では、具体的にやって良かったことを書こうと思う。
家族に理解してもらう
簡単に見えて、めちゃめちゃ難しい。
うつは、なった人にしかわからない。これは間違いない。
でも、力になりたいと思ってくれている。
私がやって良かったことは、「ツレうつ」の映画を一緒に観ることである。
ツレうつは、ほんとに堺さんがこれ!これ!と思えるような演技をされていて、「今こんな感じなの」と話せる。
やっぱりイメージの共有が大事だなと思った。
書籍も一緒に読めるといいと思う。
他にも、自分が興味を持った本を読んで、情報収集したり、落ち着いたりしていた。
一人の時間の過ごし方
いざ休職させてもらって、家で休んでも、色んなことがよぎってくる。そして何よりうつの力によって寂しい気持ちになる。
そうなったときに、身近にいつでも会える人がいればいいが、こんな姿を見せられる人ってきっと限られてくるし、ずっと一緒にいるってことは不可能だと思う。そんなときに電話をすればいいじゃん!となるが、どこのサービスも本当に繋がらない。びびるくらいつながらない。そうすると、悲しさが増して本当に消えたくなる。でも、教員ならではだが、素晴らしいサービスがあるので、紹介する。
それが電話・面談メンタルヘルス相談である。これだと、臨床心理士の方にほぼ100%繋がり、1日20分お話しすることができる。この20分が本当に大事で、どうしても誰かに話さないとヤバイってなったときに、お守りがわりに使っていた。
そして、面談の方も、本来1回5000円の面談を5回も無料で受けられるので、受けない手はないと思う。
過度な情報収集に注意を
うつになると、自分はよくなっていくのか本当に不安になる。そしてその不安をかき消すために、ネットで色々検索すると思う。適度であれば、症状を知ることは大事なので良いのだが、なかなかネットには、具体的にこんなことをしたら良くなりました!というものがのってなくて堂々巡りになる。そうすると、常に気になるけど答えは出ないという無限ループに入って余計疲れてしまうので、難しいけど、見切りをつけることも大事だと思う。
メンタル系にもTwitterアカウントがある
人は未知の状態にさらされているとき、とにかく安心感を得たいもの。
実は教員アカウントと同じように、メンタル系にもたくさんのTwitterアカウントがある。闘病している方もいれば、寛解して、闘病中の人たちにアドバイスしている方、ためになるツイートをしてくれる精神科医の方などがいる。これも過度な情報収集には気をつけたいが、存在を知っておいて損はないだろう。
また、最近では、Youtubeで動画を上げてらっしゃる方もいる。
はじめての昼夜逆転
3度うつになったが、症状のひどさは回数を重ねるごとに増している。
今回は、昼夜逆転に苦しんだ。
当時のメモには、
寝ようとすると、はじめに動悸がして、途中色んなことが頭をよぎり、体がむずむずして寝れなくなる。それの繰り返しと書いてあった。
今ではどんな感覚も忘れたが、当時は本当に朝6時まで寝れなかった。
最後に
ひとまず、もしまた自分がなったときに、助けになることを書いてみた。今回のときも、ブログで自分のこれまでを綴れていたから、症状のせいで「自分はなんて役に立たないんだ」と思わされても、「だけど、あの時自分に自信を持ったんだから、これはうつのせいだ」と思って思いとどまることができた。書き残しておくことは本当に大事だなと思う。
3度目のうつでようやく「頑張らない人生」を送ることに決心がついた。疲れた時は、疲れたーって言っていいし、ため息もついたっていいし、1日ぐうたらしたっていい。何かをやりたい時は、決して一人だけで頑張るんじゃなくて、色んな人たちに頼りながら、甘えながら生きていく。
きっとそうすれば、もううつにはならないんじゃないかなと思う。
まぁその仮説が外れてうつになっちゃたら、とにかく生きることに専念しよう。生きていれば、必ずまた楽しいと思える瞬間が来る。
生きてさえいれば、なんだっていいって本気で思う。