TQJ⑦生活の中にある算数探し
火曜日のミーティングで、金曜日までに「生活の中にある算数」を探してくることになった。
そこで早速昨日、「生活の中にある算数」を意識して生活してみた。
・単位の種類
・1日はなぜ24時間か
・世界で一番高いマンションは?
・電線の塔の中に見える三角形の数は?
・岩垣を効率よく数えるには?
・遠近法の不思議
・どうしたらホームランは打てるか
・速さから到着時間を予想する
・目的地までタイヤは何回転するか
・心拍数の限界
・マラソンの距離の秘密
・消費カロリーについて
・電話番号を覚えるコツ
いざやってみてすぐに感じたことは、やはり「算数」と考えると、前のメモでも書いた通り、生活の中で探すのは中々難しいなということ。
(難しいというのは、ときめかないし、発展性が見えないという意味で。)
今回対象とする小学生2年生ならよりそう感じるだろう。
そこで、「算数」ではなく、「数」に絞って探してみた。
すると、、、
街の中や家の中でわんさか見つかった。
あの時の自分は間違いなく夢中になっていた。
算数の探究への入り口は、このようなところからでも良いのかもしれない。
例えば、1枚目の左上の写真との出会いから、
「2tのtってなんだろう?」とか
「トンって言うのは分かったけど、それってどのくらいの重さなのかな?」と広がるかもしれない。
1枚1枚の数の写真から色んなことが想像できる。
これは「数」ではなく「形」に変えて行うこともできる。
近いことは教科書にも載っていた。
ゲームよりも遊びに近い形。
そういえば、ジェネレーターという生き方を教えていただいた市川力先生から学んだことの一つに、
「Feel ℃ Walk」というものがある。
町中をなんとなく、あてもなく歩き、「知」図をつくって、俳句をつくるというワークショップだ。
参加者との意見交換の時は、
「Feel ℃ Walk」に似たものとして、
カラーウォークという色探しの散歩や、顔に見える物探しの散歩もあるよねという話が出た。(まとめてフォーカスウォークと言うらしい。)
また、前にも紹介した、バイオームの話も出た。
今回のイメージは、それの「数」版だ。
以前紹介した「つい、やってしまう」の本に、
「収集という体験ほど、プレイヤーを成長させるのに都合がよい体験デザインはありません。
収集している間、プレイヤーは同じような体験を何度も繰り返し、自然と成長してくれるからです。」
ということが書かれてあった。
何かを探すということに「収集」は付随してくる。
だから夢中になれるのかなと思った。
そして収集してものを保存する魅力的なツールがあれば、収集はさらに加速するだろう。
探究の入り口はこれでもいいのかもしれない。
例えば、今話題の風越学園の方がつくられたチャレンジ100と、ポケモン図鑑を参考に、算数図鑑をつくるとか。
そして、それをもとに探究したいネタというタネを選択して探究していくみたいな。
昆虫図鑑や恐竜図鑑のように数図鑑や形図鑑だってあって良いのではないか。
、、、と思ったら、算数図鑑はすでにあることが分かった。
しかもこんなにたくさん。
ノーベル賞ものかと思ったら、そりゃ同じことを思いつく人はたくさんいるよなと少しがっかり。
でも、この形は良い気がする。
今最初に自分がやろうとしていたことを振り返ると、いきなり難しいところを目指しすぎてしまっていたのではないかと。
最初は、遊び感覚で数や形を探し、そこから少しずつ興味を広げていく。
それが伊垣先生のおっしゃっていたコマのイメージなのかもしれない。